プロフィール(最長バージョン)・演奏動画
1984年12月10日 石川県内灘町生まれ 合唱指揮者・声楽家(バリトン)
Twitter @HiloshiHamada
E-mail fetesgalantes0808@gmail.com
【高校以降の履歴】
「なんとなく自由そうな学校だから」という理由で金沢二水高校に入学。ピアノがまあまあきちんと弾けたため、適当に伴奏でもできたら楽しいかなと思い合唱部にふらっと入部したことをきっかけに歌い始める。3年のときには学生指揮者を務める。カバンの中にはいつも三善晃の楽譜が入っていた。ソロでは、第56回瀧廉太郎記念音楽祭全日本高等学校声楽コンクールで優秀
1年のときの担任の先生に「はまちゃんは大学どこいきたいがや」と聞かれ、京都に住みたかったので「京都いいですよね」と答えたことをきっかけに京都大学を目指す。得意科目は現代文、世界史、地学だった。
その後めでたく京都大学文学部に入学(言語学専修)。ドイツ語、イタリア語、フランス語、ラテン語、アラビア語を履修。アラビア語はサボってばかりで全く覚えていない。調音音声学の先生に鼻濁音の美しさを褒められてけっこういい気分になる。
在学中はイタリア文学やドイツ文学、フランス文学の研究室のゼミに顔を出して楽しんだり、音楽研究会というサークルに入り浸って過ごし、言語学の先生から追いコン二次会のカラオケで「彼(浜田)のことは嫌いだから」とのお言葉をいただく。本当にすみませんでした。数々のご無礼をお許しください、。
音楽研究会ではシューベルトやシューマン、フォーレなどの歌曲を歌ったり、室内楽をしたり、真夜中に氷結缶チューハイを飲みながらプロコフィエフのピアノソナタをさらったり、先輩の酔っ払って歌うシューベルト「美しき水車屋の娘」の伴奏をしてあげている間に好きな女の子が一人で帰ってしまいヤケ酒をしジンを1ボトル近く空けて死にかけたりして過ごす。
その後、京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻にすこしだけ在籍。2009年、正確なフランス語の朗唱を評価されザ・カレッジ・
洗足学園音楽大学大学院声楽専攻を首席にて修了したのち、
京都フランス音楽アカデミーから奨学金を得、2015年に渡仏。パリ・エコールノルマル音楽院で声楽を、
Choeur Stella Marisというパリを本拠地とする合唱団に所属。毎週火曜20時にエッフェル塔近くの教会で行われる練習に通う。20時にエッフェル塔のイルミネーションがキラキラ光るのだが、それを目にするのが練習遅刻の合図だった。またラジオフランス合唱団の臨時団員としてコンサートやオペラに出演
2018年、合唱指揮の腕試しにTokyo Cantatの指揮コンクールを受ける。ファイナルの演奏はコダーイだったが、b mollの曲なのに音叉からhを取ってしまい、合唱団を半音高く歌わせてあえなく撃沈。音が鳴った瞬間、「なんだか輝かしいな」と思った。
シャンゼリゼ劇場の天井桟敷に通い、最初は案内係のマダムから大貧民扱いを受けるも、3年目にして隣の席に座ったマダムから「バッハのカンタータのソロ歌う方よね。コンサート聴きましたよ」と言っていただき涙ぐむ。その後念願のシャンゼリゼ劇場オンステージを「サムソンとデリラ」の合唱で果たす。
2019年にはLucia Ronchetti作曲オペラInedia prodigiosa(奇跡的飢餓)のフランス初演において、
好きな食べ物は鹿。苦手な食べ物はバナナパウンドケーキ。苦手なものは球技、蛙、ジェットコースター、大きい音、秋と冬。最近カポエイラ教室に通っている。好きな蹴り技はシャペウジコウロ(右足)。苦手な蹴り技はシャペウジコウロ(左足)。好きな詩人は萩原朔太郎。
【過去の演奏動画・音源など】
★Lucia Ronchetti 作曲 オペラ Inedia prodigiosa(奇跡的飢餓)より
演奏&練習風景。指揮者4人、合唱団3群(舞台上では4群に配置)による大規模な作品。
合唱:
指揮:
Catherine Simonpietri
浜田 広志
Marie Joubinaux
Edwin Baudo
★Baptiste le Page 作曲 12Haikus(12の俳句)
初演音源。フランス語訳された12の俳句に作曲された12の小品。
ソプラノ : Hélène Richer
チェロ:Mathilde Long
俳句詠み上げ:山下 瞬
児童合唱 : ボビニー音楽院合唱団 (指導: Mathilde Gatouillat)
指揮:浜田 広志
★武満 徹 作曲 翼
★北川 昇 作曲 三月の天使
アシスタントコンダクターとして参加した第8回JCAユースクワイアの演奏会から。
合唱: JCAユースクワイア
指揮:浜田広志
★J.S.Bach 作曲
Lobet den Herrn, alle Heiden BWV230
Fürchte dich nicht, ich bin bei dir BWV228
アンサンブル・ミリム
指揮:根本卓也
バスパートを歌っています。BWV228は1パート1人による演奏。
随時追加・更新します。
ただいま
こんにちは。現時点で半年一回更新のブログです。
帰国&帰省しました。
石川県の内灘という海沿いの小さな町の、そのまた人口密度の薄いあたりの出身です。
「石川のどのへんなんですか?」と聞かれたのでGoogle Mapで見せたら、「思った以上になんにもない」という感想を頂きました。率直な感想というのはいいものです。
日本で鳥取の次に大きい砂丘の上&ふもとにある、坂の多い町です。ちょっと砂丘から離れると牧草地と牧場が広がってます。
実家から歩いていける距離にはコンビニがありません。最寄りの信号は1.5kmほど離れています。
もう漁業はあんまりやったりしてないみたいですが、祖父は戦争前は漁師だったようです。戦争後は農協の役員をしてました。農業はらっきょうとすいかが多かったような。
高校時代は、金沢市にある高校に片道1時間20分かけて通ってました。
その金沢二水高校の合唱部で合唱に出会い、三善晃作品などを多く歌い、色々あってフランスで合唱指揮者デビューし、こないだ帰国しました。ざっくり言うとそんな感じです。
手持ち無沙汰なので、ネットでジョスカンやヴィクトリアなどの楽譜を検索してる盆休みです。
筆者近影
Chant de destin
一晩かけて書いたブラームス『運命の歌』の楽曲分析の台本。普通に家に忘れ,それでもどうにかやって帰宅したらテーブルの上で風景と化していた。
楽譜と並べてみた。
今日もお疲れさまでした。
Inedia Prodigiosa初演
日本での活動の告知をしなきゃ!と思い2018年夏に開設したもののずっと更新しておらず、誰もいない抜け殻のようになってしまっていた浜田広志ブログでしたが、3月にまた帰国する際の告知しなきゃね、→ブログがあった、。→あれから全然何も書いてない、、、。ということで近況を書かねばただの告知ツールのために開設したことがばれてしまう!と思い実に開設から半年ぶりの更新をしようとしている浜田です。
ブログの書き方がわからないので普段のfacebookと同じ文体でいってみようと思います。僕のことを検索してこちらのページにいらっしゃった方、読みにくくてすみません。
9月からというもの、イタリアの作曲家Lucia Ronchetti氏の作曲によるInedia Prodigiosa(奇跡的飢餓)という合唱オペラの準備に毎週土曜日が充てられていました。中世から現代に至る、食物や水を絶つことによって彼岸の存在へと近づこうとする女性たちについて書かれたテクストをもとにした作品。Philharmonie de Paris(パリ管弦楽団が本拠地にしてるパリ北東部にあるホールです)の主催による、Weekend Berio(べリオの週末)の一環として企画された演奏会で、今回がフランス初演だったのだそうです。こちらがその演奏会評。
べリオという作曲家には縁があるらしく。合唱指揮科一年目で僕にいきなり与えられた課題はべリオのCries of Londonで、全力で譜読みしてふらふらで学校に行ったらでメールで休講の連絡が来たり、次の週の授業にその腹いせですごく細かく練習をして合唱指揮科のみんなと先生を苦しめたり、そういった思い出がパリ郊外オーベルヴィリエの暗い空のイメージとともに目の前をよぎります。
Lucia Ronchettiさんはかつてべリオのもとで作曲を学ばれた方で、今回演奏されたInedia Prodigiosaは混声合唱団と女声合唱団、少女合唱団(そういう単語があるのか知らないけど)のために書かれた作品。混声合唱団の歌うフレーズは時にバロックや中世音楽を模したものであったり、ヴェルディのパロディーであったり、無調の複雑なものであったりするのですが、そこに女声合唱団と少女合唱団の歌う独立したフレーズが重ねられて非常に立体的な音響を作り出す、そんな音楽です。
僕は女声合唱の指導と指揮を担当していました。今回が合唱で歌うのが初めてという方も多く、みんなでなかなか苦戦したリハーサルもありました(リズムが記譜されていない箇所がかなりあるので、一拍目はこの言葉、2拍目はこの言葉という風にあてはめていく練習にかなり長い時間を費やしました)。ですが本番は素晴らしい歌唱を聞かせてくれて、当初この作品が本当に演奏できるんだろうか、と少し不安になっていた自分が恥ずかしい。フォアグラとかそういう凝った缶詰の詰まったギフトパックを頂きまして、重すぎて帰宅が困難でした。
写真はモニターがないので背後にいる本指揮の師匠とコンタクトをとるためがっつり振り向いている僕。photo:Bruno Levy
ワークショップ フランス語のサウンド ~フォーレ『ラシーヌの賛歌』を中心に~
ワークショップのお知らせ、その2です。
4月にご好評を頂きましたフランス合唱曲ワークショップの第三回。基本の基本に立ち返ります。
フランス近代音楽の父フォーレの代表作を味わい、フランス語の特徴からくるフランス音楽の演奏法について考えるワークショップです。
最初にフランス語の発音を基礎から練習しますので、フランス語が初めてという方でも心配ありません。むしろ大歓迎です。
フランスが生んだ名作に一緒に触れてみませんか。
曲目:
Gabriel Fauré/
Cantique de Jean Racine (ラシーヌの賛歌)
Madrigal (マドリガル)
日時 : 2018年8月12日(日) 9:30~13:00
会場 : 杉並区内 公共施設 (会場規定のため、お申し込みまたはお問い合わせの際お伝え致します)
参加費:2000円
講師:浜田広志
声楽家・合唱指揮者 第18回日仏声楽コンクール第3位、パリエコールノルマル音楽院声楽科第6課程修了。オーベルヴィリエ地方音楽院合唱指揮科修了、音楽教育ディプロムを得る。
東京カンタート第6回若い指揮者のための合唱指揮コンクールファイナル出場。合唱人集団「音楽樹」会員。
楽譜は基本的に参加者ご自身でご準備お願い致します*パート練習の時間は設定しておりません。
楽譜はIMSLPなどでもダウンロード可能です。詳しくはお問合せください。
お申込み:
fetesgalantes0808@gmail.comまで、お名前、パートをお伝えください。
ワークショップ 「プーランクのラテン語 ~イントネーションとハーモニー~」
ワークショップのお知らせ、その1です。
4月にご好評を頂きましたフランス合唱曲ワークショップの第二回。引き続きプーランクの合唱曲を扱います。
プーランク特有のラテン語の扱い、彼の楽譜の特徴および演奏上の注意点、それをどう合唱で実現するかについて考えます。
曲目:
F. Poulenc/
Quatre motets pour un temps de pénitence(4つの悔悟節のモテット)より
Tristis est anima mea (私の魂は悲しい)
Salve Regina
楽譜は基本的に参加者ご自身でご準備お願い致します*パート練習の時間は設定しておりません。
楽譜はIMSLPなどでもダウンロード可能です。詳しくはお問合せください。
日時: 2018年 8月11日(土)10:15~13:00
会場: 品川区旗の台 えびらホール (個人所有の施設のため、場所の詳細はお申し込み後にお送りします。
参加費:1000円
定員:32名
講師:浜田広志
声楽家・合唱指揮者 第18回日仏声楽コンクール第3位、パリエコールノルマル音楽院声楽科第6課程修了。オーベルヴィリエ地方音楽院合唱指揮科修了、音楽教育ディプロムを得る。
東京カンタート第6回若い指揮者のための合唱指揮コンクールファイナル出場。合唱人集団「音楽樹」会員。
お申込み:
fetesgalantes0808@gmail.comまで、お名前、パートをお伝えください。
ドイツの田舎町に夜3時に置き去りにされてからの話
こんにちは。浜田です。7月5日パリ発ウィーン行きの夜行バスに乗り、オーストリア=ハンガリー17日間という素敵旅行に出発した僕だったものの。
夜中3時にドイツのLandau という駅で停車したときに休憩だと勘違いしてのんびり下車し、外でトイレを探したんですが、ていうかここ日本じゃないしトイレとか無いよね、バス戻ろう、と振り返った瞬間、緑色のバスは僕を置いて出発していました。あ、ブレーキ踏まない。終わった。と思いました。
細かい雨の降るドイツの田舎駅。なんでこんなとこに長距離バスの停車場を設定する必要があるんだ。天気関係ないけど。
携帯と財布は持ってたんですが、運悪くパスポートの入った鞄およびその他全てをバスの中に置いたままでいたため、しばし途方に暮れるも、気を取り直し駅の明かりのなか自販機のお菓子を何種類か食べながら4時50分のカールスルーエ行きの電車を待ちました。運良くカールスルーエには親友が住んでるのです。
EU圏内だろうが関係なく、国境を越える時にはパスポートがいるのだそうです。というか普通に外国人のパスポートの携帯は義務だそうだけど。途方に暮れて、ツイッターで「国境」をテーマにした偽名言を連投するところから僕の長いドイツ滞在ははじまりました。ボブディランの『嵐からの隠れ場所』はやっぱり最高です。
今私は外国にいるが その線は越えられる
美は剃刀の刃のうえを歩く いつの日か私はやってみせる
......
バス会社に問い合わせをした後ホテルや友人宅に泊まりつつ待ったものの、何かが見つかった連絡は1週間以上経っても無く、デュッセルドルフの日本領事館にパスポートを新しく申請したのが先週のこと。そして今日新たに、疲れた顔をした僕の写真の載ったパスポートが手に入ったので、今から逃げるようにパリに戻るところです。バリカンがないため安全カミソリで頭を剃っててしかも髭は残してたので、中国奥地の武術やってる人みたいになってます。
先週から時間を有効利用する、というか潰すためにドイツ語の学校に通ってました。ドイツ語の語彙の多さは異常です。あの半分でも十分だよ。
モーツァルトのルーチョ=シッラ(長大なダカーポアリアの祭典)とヤナーチェクの利口な女狐の物語(コミカルなシーンも多いけど見終わった気分は重い)を観る機会もあったり、とりわけ長く顔を合わせてないドイツ在住の友人に久しぶりに会ったりすることができたのは良かった。れな、並木くん、マックス、ちえちゃん、あゆみとトーマス、みんなありがとう。心折れそうになりながら今日まで生きられました。若干折れたけど。
というわけで、帰りのバスを待ちながらブログでも作ろうかと思い立ち、デュッセルドルフ駅中のスタバでぽちぽち文を打ってます。
石川県内灘町出身、射手座O型、フランス語をまあまあ話し、ドイツ語と英語を少しずつ話します。
出演情報やイベント情報などに加え、こういうだらっとした文章を載せたりしていこうかと思います。よろしくお願いします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
Alles Gute.